一体なんで病気になったのか分からないと、手の打ちようがないことがあります。
それがお菓子の食べ過ぎによるのか、たまに付き合いで吸うタバコにあるのか、運動不足のせいなのか。
自分でどれなのか、わかりますか?
昔のドラ●エのドット絵。
粗いドット絵は、一体何を表現しようとしているのか、まじまじ見てもわからないことがありましたが、病気の原因も、見ようとして目を凝らしても、凝らしても、見えてきません。
まるで粗いドット絵のよう。
病気の原因
何か病気に、対処療法するだけなら、病気の原因なんて、考えなくていいんですよ。
全然効かないのに、毎回同じ治療される治療院、あるでしょう?
あんまり効かないと、「他のやり方無いの?」って思ってしまう(・・・もちろん、同じ工程を必要な回数やらねばならない場合もあるわけですが)
病気の原因って、色々考えられますよね。
栄養が偏っていたのかもしれないし、運動不足だったのかもしれないし、なんかの毒…タバコのニコチンや、車の排ガスのような…が身体に入ったのかもしれない。
原因が違えば、治療は当然違います。
道に倒れている人がいたとして、光化学スモッグなのか、心臓疾患なのか、てんかんの発作なのか。原因によって、治療が違うのは当たり前です。
病院で、「患者全員に同じ治療」とかしてて、訴えられたら負けるでしょうね。
原因をつきとめる(検査)→治療→検証
というロジックが成立してないから。
医者が勝手な思い込みで、原因を決めつけていると言われてしまいます。
武井壮さんと賢い猫
タレントの武井壮さんは、陸上の十種競技の学生チャンピオンだったそうです。
十種競技のトレーニングとして、武井さんは、自分の身体を徹底的にコントロールする訓練をしていて、それが優勝の原動力だったとか。
今日、初詣に行ったひとは、二礼二拍手一礼という作法に則って、お参りしたかもしれません。
私、二拍手のとき、いつも困ることがあるんです。
一回目の拍手は、ちゃんと音が鳴るんですけど、二回目はたいてい外して、スカな音を出してしまうんです。
武井さんは、おそらく二拍手なんか、目を閉じてやったって外さないでしょう。それが三拍手だろうが、五拍手だろうが、十拍手だろうが、全部良い音を鳴らすはずです。
身体のコントロールって、そういうことです。
自分の身体を徹底的に知り抜いているので、何を食べたら次の日、どの種目の記録が伸びるなんてことも分かっているそうです。
同じことを、賢い猫ちゃんもできるそうです。
猫が賢いか、アホちゃんなのかは、食べ過ぎるかどうかで分かるんだそうです。野性を残した、賢い猫は、たとえ好物であっても、太る量なら全部食べないのだとか。
こういうことをもっと突き詰めるなら、
「あ、今日私、タンパク質足りてないわ。それも、これは赤身肉というより、ビタミンCが豊富な豚肉ね!」なんてことが分かるということです。
ここまでわかる人だと、そもそも病気にならないでしょうね。
私も、そう言う風になることを理想だと思っていますが、とてもとても。自分の体重コントロールすら、上手にできません。
患者さんは常に善良
患者さんは、たいてい早く治りたいと思っているので、病気の原因について、自分でも色々考えます。
「何が悪かったんだ。あれだろうか、それとも…」と。
一方、お医者さんに不養生を知られたくないから、恥ずかしがって隠す患者さんもいます。
「私、甘いものそんなに好きじゃないんです」といいながら、詳しく訊くと、朝からぺろりとチョコレートひと箱食べてたりします。
でも、大体の場合、患者さんは、治すことに必死ですから、病気の原因や症状について、お医者さんに詳しく伝えようとしてくれることが多いです。
ただ、そのとき、患者さんからいただく情報の精度は当てにならないかもしれない、と医者は分かっているのです。
理由は、チョコレートをひと箱ペロリの患者さん同様、患者さんは自分のことをそもそも「よく知らないから」です。
非難しているんじゃなく、そういうものなのです。
もし、本当に自分のことが分かっていたら、病気になっているはずないのです。
私、今、本質的な話をしています。
誰も病気になりたい人はいない
患者さんには、ご自身の体を悪くしようなんて悪意は絶対ないんです。
むしろ良くしようとして、間違って身体を壊していることが多いくらいです。
それとて、誤った健康知識が蔓延しているせい、蔓延させてる専門家の罪ですから、患者さん自身の責任ではありません。
ただ、病気になってから、自分の身体のことを知ろうとしても、分からなくなっていることが多いのです。
先月の10日に食べたランチがなんだったか、思い出せないように。
病気というのは、性病とか、伝染病は除いて、たった一回の「やらかし」で発症したりはしません。
たいてい長年「繰り返し」たことが、病気の引き金を引いている。となれば、それをあぶり出せばよいだけ…と思いますが、あにはからんや。
それが「健康に悪い」と思ってたら、そもそもやってない可能性が高いのです。
賢い猫のような人たち
であるなら、病気の原因を指摘するというのは、なかなか難しいことになります。
ご本人が気づいてない「盲点」
間違ったこと等していない。私は正しいという「信念」
そもそも自分の普段の行動を、そこまで「注視」していない。
一方、私の周囲には、とても賢い猫のような人がいます。
その人は、「コーヒーは一日最大2杯まで」「紅茶は年に1、2回程度」「生肉は食べたらお腹を壊すことが多いが、良いお肉だと壊さないことも」
などなど、自分が何を食べたとき、身体がどう反応したか、というパターンを詳しく知っています。わたし、大変驚かされました。
よくよく見てみると、他にもそういう人が何人かいました。決して生野菜・生ものは食べない人や、コンビニには近寄らない、コンビニで食べ物は買わないようにしている人もいました。
残念なことに、私は何を食べても割と平気な、強い胃袋の持ち主で、私の周りもそういう人が多かったので、そんな賢い猫のような人がいることに気づくのが遅れてしまいました。
もっと早く気づいて見習うべきだったのですが、最近ようやく、その方たちを見習って、私も自分の身体を注視しはじめました。
ドカ食い発作
私には、一つ、健康上の大きな悩みがありました。
それを「ドカ食い発作」と呼んできたのですが、そのドカ食い発作が、どうしても、ありとあらゆる工夫をしたのですが、止めることができなかったのです。
どういうタイミングで起こるのか。
どうしたら、空腹中枢が落ち着いてくれるのか。
齢46歳にして、栄養療法を学び、初めてドカ食い発作のメカニズムを理解できるようになりました。
タンパク質不足。
肉が大好きで、大食いの自分が、まさかタンパク質不足だなんて、まったく想像だにしていませんでしたよ。
毎朝プロテインを飲むようになって、やっと。やっと、ドカ食い発作から解放されることができたのです。
納得するまで一波乱ありました。
それは、朝プロテインを飲んでも、ドカ食いを起こしたことがあるということです。
一日では測れない
「その日」一日だけで観察すると、
「プロテインを飲んだのに、ドカ食い発作が来た」日がありました。
ところが、連続して1か月程度プロテインを飲み続け、ある日飲み忘れたとしても、ドカ食い発作が起こらないことがありました。
栄養の過不足は、一日単位では測れないのです。
何回か繰り返し、プロテインを飲み忘れると、それが連続した二日であっても、コントロール不能なドカ食い発作が来ることがありました。
栄養は、直線グラフが描けるような、単純なものではなく、「平均値」とか「確率」で考えなくてはいけないものらしいのです。
たった一日の不摂生、なら影響はほぼゼロ。
それが、数日継続すると、暴走牛のように、静止を振り切って暴れる、そういうもの。
そして私は、生物の身体というものが、「一日だけ」見ていても、何も理解できない、そういうものだということすら、知らなかったのです。
長期的な「トレンド」で把握しない限り、つまり、根気強く自分を観察し続けない限り、自分の身体について、何も知ることはできない。
あなたを知るのはあなた
ある日突然、診察室であなたに出会っただけの医者に、あなたの生活の「トレンド」を知る術があるでしょうか?
あるはずありませんよね。
お医者さんは、あなたと生活を共にしているわけではないのですから。
となれば、あなたの身体をよく知るのは、あなたのはずです。世界一です。
医者がたとえ、あなたを治せなくても、あなたなら、あなたを治せる可能性がある、ってことです。
ところが、あなたはそうしようとはしない。
なぜなら治療法を知らないからです。
逆に、医者は、治療法は知ってるけど、あなたのことをよく知らない。それでよく人のことを切ったり貼ったりできるなぁと思いませんか?
これまた本質的なことなので、よーく考えてみましょう。
もし、医者(あなたのことをよく知らないけど、治療法はよく知ってる)と、あなた(治療法はよく知らないけど、あなたのことは本当によく理解している)が、うまく手を組めたら、あなたの病気が治る可能性は、めちゃくちゃ高くなりませんか?
よく知るということは
知るとか、理解するということは、本当にすばらしいことです。
私の母がよく言ってました。
「知ってることと、理解していることはちがう。理解していることと、納得していることは違う」
タレントのAさんの名前と顔を知ってるのと、Aさんの友達なのとが違うみたいなものです。
恋人のことを知ってても、理解しているか。深く理解しているか。深層心理まで理解しているか、は当然違う。
本のタイトルを聞いたことがあるのと、本を実際に読んだことがあるのと、繰り返し何度も読んで自分のものにしているのとは、全然違う。
つまり、解像度の低いドット絵です。
鍼が「みる」世界
医者がなぜ、自分が知りもしない人のことを、偉そうに治療できるかという話が、解決してませんね。
それは、「自分の背中は見えない」理論です。
その人のことをよく知らなくても、他人だから気づけることはありますし、医者にはそもそも血液検査やCTなどの、科学の目があります。
鍼灸師も同様です。
ある意味、医者よりあなた身体を知ることができる。
それは、その気になれば、1cm、1mm刻みで、あなたの体内を観る目を持っているからです。
鍼をすると、鍼があなたの身体について、たくさんの情報をくれるのです。
それはお医者さんも持ちえない情報です。
鍼灸なら、どれでも一緒か?
私があなたの身体のことを、病気の原因を、「観ようとして」鍼をするから見えるのであって、ただ鍼を刺してるだけでは見えてきません。
当院のような、たくさん鍼を刺す技法で、あなたの身体の中の状態を観察しようとして、観察しているから観えてくるのです。
ただ刺すだけなのは、それは「眺める」に等しいのです。
解剖学についての知識と技術があって、他の人と比較したり、前回の治療と比較したり、検証しながら観るから見えてくる。
鍼灸院なら、どこでも一緒、とはいえません。
誰よりもあなたの協力が必要
しかし、鍼灸師以上にあなたです。
あなたほど、あなたのことが分かる人はいません。
鍼を刺されながら、刺される場所が、ほんの1センチずれても、異なる感じを生じることに気づくでしょう。
めちゃくちゃ心地よい感じが生まれたり、ズーンと重い感覚が出たり、ピリピリと不快感が出たり、ザクっと斬りつけられたような痛みを感じたり。
細い「たかが」鍼とは思えないような、バリエーションで、感覚が生まれるはずです。
刺しているところと、違う筋肉が動いて驚くとか、お腹が急にきゅるきゅる鳴り出すとかいった、現象が起こることもあります。
お腹が鳴る音くらいなら、私にも聞こえますが、刺された時の「感覚」のちがいは、鍼灸師と言えど知りえるものではありません。
(経験値から、「今、重い感じになったでしょ?」なんて、当てて患者さんを驚かせることはできますが)
しかし、それとて、以前に別の患者さんに教えてもらっているのです。「先生、ここ刺したら、ズーンってなった」と。
自分の身体でも試して、「ここはズーンと重くなるんだな」と学習しているだけ。
つまり、どこまで行っても、「治療の主役はあなた(患者さん)」なのです。
自分の身体を誰よりも知る、治療の主役になってください。
そのためには、自分の身体を「知ろうとすること」です。
治療を医者任せにするクセがあるなら、すぐ捨てて。
医者も、あなたの協力を求めています。あなたに、あなたの身体のことを、教えてほしいのです。
当院の鍼灸と栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。
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栄養療法について、毎日記事を書いています。通知が多すぎるかもしれませんので、調整してください。ご予約や、質問、記事への感想も当院公式LINEにて承らせていただきます。
お目をとめていただき、ありがとうございました。
PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18
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