薄毛の鍼灸治療について― 発毛サイクル・頭皮・血液から考える ―
- やまさき みほ
- 2025年12月24日
- 読了時間: 4分
薄毛の鍼灸治療について、今日質問を受けたので書きます。
薄毛は、「発毛サイクルの乱れ」だと言われます。
髪は、
生えて、
伸びて、
そして抜ける。
この「生えてから抜けるまで」が、長いか、短いか。そこが大きな分かれ目です。
長い人なら、5年とか6年とか。短い人だと、数か月で抜けてしまう。
――髪が長生き=ふさふさ。
――髪が短命=薄毛。
つまり薄毛治療というのは、「新しく生やす」ってことも大事ですが、「生えた髪が、ちゃんと長生きできる環境を作ること」なんです。髪が生えている土壌=頭皮。髪に与える肥料=血液が大事なんです。

■ 頭皮、見たことありますか?
髪が生えている土壌。チェックしたことありますか?
「自分の頭皮なんて、見たことがない!」って人が大半ではないでしょうか?
頭皮の状態の良し悪しは、まず色で見分けます。
頭皮の色は、青白い色が良いとされています。
青白色
白
肌色
赤っぽい色
かなり赤い
あなたの頭皮はどんな状態でしょうか?
次に、頭皮の触ったカンジ。ぶにゅんぶにゅんに水っぽいのも良くないし(水はけが悪い)、硬くむくんでいるタイプも悪い。むくんでないけど薄くてカチカチに硬い(ヤカンのイメージ)のも良い状態ではないです。
土壌が悪い土地に植わった植物は枯れやすい。髪も同じです。
髪も同じです。
薄毛で悩む人は、この「土壌」が弱っていることが多いです。その結果、髪が生えても抜けやすくなって、サイクルが短くなる。いわゆる発毛サイクルが乱れている状態です。…それが薄毛の正体です。
■ 「髪は血の余り」――血液と栄養の話
次に血液の話をすると、東洋医学には「髪は血の余り」という言葉があって、身体が順調で、良い血がしっかり足りていると、その“余り”が髪に回って、ふっさふさ、ツーヤツヤになる――そう考えます。
血液とは栄養状態ってことですが、「富栄養化(栄養過多、カロリー過多)」でも悪いし、必要な栄養素が足りなくてもよくありません。
とくに女性の場合、鉄不足の貧血のことが多く、サプリで鉄とビタミンCを摂ってもらうと、髪に良い影響がでるみたいです。円形脱毛症が早く治ったことがあります(栄養を摂ることで3カ月と短期間で治った例があります)
■ 薄毛の原因は、一つじゃない
とはいっても薄毛と言っても原因は一つじゃない。
髪が生えるという“ただそれだけのこと”にも、実はたくさんの段階がある。複雑な工程がある。
当院がやっているアプローチは、すべての薄毛に効くわけじゃないかもしれない。
ですが、
頭皮
血液
栄養
自律神経
血行
身体の本質というものに迫った合理的な方法の一つではあると思う。
■ 鍼灸でできること、できないこと
人間なんか、生きてるだけで超、手がかかってる。
ただ髪が生えてるってだけで、ほんまにすごいことです。
鍼灸は無から有を生みだすことはできません。ただ本来生える力がある髪に力を貸すだけです。
頭皮という土壌を改良し、栄養で整える。
あとは自律神経を整えたり、首から肩の血行を改善できるってことくらいですかね。
・頭皮という“土壌”を、鍼で改良すること
・血液=栄養状態を、食事やサプリで整えること
・自律神経を調え、回復力を引き出すこと
・首から肩の血行を改善し、頭への巡りを良くすること
――ただ、ただ、その積み重ねです。
根気はある方らしく、そのやり方で今まで成果を出してきています。
■ 薄毛は、「順番」を整える治療です
鍼灸での薄毛治療は、一発で増やす魔法の治療ではありません。
抜けにくい環境を作り、生えた髪が、長く生きられる順番を取り戻す。
それが、当院の薄毛治療です。
もしあなたが、
・いろいろ試したけど、変わらなかった
・頭皮の状態を、ちゃんと見てもらったことがない
・薬以外の選択肢も知りたい
そう感じているなら、一度、頭皮と身体の状態を見せてください。
髪は「結果」です。結果を変えたいなら、原因から、順番に整えていく。
そのお手伝いができればと思っています。



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