月に2回、整形外科疾患について勉強しています。
そろそろ一年たつのですが、その中で勉強したことを皆さんにもお伝えしたいと思います。きっと役に立つことでしょう。
今回は、モートン病について。
足の指がしびれる病気です。

中腰姿勢とハイヒール。
共通点はなんでしょう?
わかりますか?

モートン病は、中腰姿勢や、ハイヒールなど、「つま先立ち」の状態が長く続くことで起こりやすい病気です。
足の3番目と、4番目の指が、シビレやすいのですが、そこが圧迫しやすいポイントなんです。
骨と骨の間を腱でつないでいるのですが、その下をくぐる神経が挟まれてシビれ、それが何度も繰り返されることで、神経そのものが、大きく膨れ(肥大)して、元に戻らなくなっちゃうんです。
それでハイヒールを履かなくなっても、シビレが長く残ることがあります。
ひどくなると、その肥大した神経の一部(神経腫といいます)を、切り取る手術をすることもあるんですが、1センチくらいの大きさの、見た目は「ショウガ」によく似た色、形です。(気持ち悪い話をしてごめん)
治療法は、色々あるのですが、整形外科に行くのは、検査のときと、手術のときがいいと思います。
手術するほど「ではない」場合は、「ハイヒールをやめてください」「負荷のかかる動きはやめてください」と言われるか、10万円くらい(実費)の足底板を買うことになるからです。(でも検査は病院で。確認はレントゲン写真で十分)
手間暇がかかる治療を、時給の高いお医者さんは、なかなかできません。
鍼灸治療で、モートン病をどう治療するかというと、
当院の場合、3つの技を組み合わせて使います。
1.鍼。神経腫そのものに鍼をします。ばちっ!という感じで電気が流れます。一瞬ですが。
鍼を刺すだけで、損傷した神経は回復し始めます。もちろん一回で「はい、治りました!」ってわけにはいかないので、数回続ける必要はありますが、ちゃんと治っていきます。
2.いきなり鍼だとショックが大きいので、当院の場合は、最初は手技療法でほぐします。
足を手に例えたら、こぶしにあたる部分。
つまり、足指の付け根より、一段階足首に近いところ。そこが反ってるのが、中腰やハイヒールですよね。
用語では、こぶしに当たる関節を、MTP関節というのですが、そこを、柔軟にします。反っているので、その逆ですね。足裏側に丸める動作。それができるようにマッサージです。
3.あとカッサも使います。最近よく使います。整形外科疾患について教えてくれている先生が、カッサに詳しいので、興味を持ちまして、私もよく使うようになりました。
これまた柔軟性をあげるマッサージ効果もありますが、血行を改善するのに有効だからです。ある程度は細胞の再生にも有効らしく、とくに足は骨が表面から浅いところにあるので、効果が期待できます。
ただ、鍼よりカッサの方が痛くなさそうに思いますが、実はカッサの方が痛いです。残念っ!
「いてててててっ」というのがしばらく続く治療です。
「絶対ハイヒールをやめたくない!」
「ハイヒールはアイデンティティ!」
そういう方はたくさんいます。
ハイヒールがアイデンティティなら、足と脚のケアをすることで、アイデンティティを守ることができます。
脚、足に、必要なケアをせず、アイデンティティというのは、国民を大事にせず、女王を名乗るのと同じこと。
足のケアをするために、鍼灸院に来てください。
ハイヒールを履く、履かない関係なくですが、足のケアは大事です。
自由に歩ける喜びを、失ってから気づくのでは遅すぎますから。
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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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