プロテインについて、タンパク質について、これまで随分書いて来たので、そろそろ完全版を作ろうかともくろんでおります。
(もくじ)
1.ようは血を増やしたいんです。
2.血の原料は鉄とタンパク質
3.コスパもタイパもタンパク質が最強
4.タンパク質の必要量とプロテインの話
5.タンパク質の摂り方としてプロテインを勧めるワケ
6.プロテインでデブるか?…インスリンヒエラルキーの話
7.結論
1.ようは血を増やしたいんです。
健康ってのは、単純にいえば、体の中の「回転」が良いか悪いかです。
むくみとは、その回転が悪いってこと。
回転が良いってのは、血行が良いってこと。
東洋医学的には、血の巡り、気の巡り、水の巡りと三つの巡りがあるれけど、3つともよく回転してる状態が最高。
その回転を落とす原因が
・疲れ
・ストレス
・血の不足
・寝不足
・運動不足
身体を健康に保つとは、同じ状態をキープすることではなく、適切に「巡らせ」ることで、新陳代謝することです。変化しつつ、維持する…これをかっこよく言うと、「動的平衡」を目指すことです。
どうせ、この世は常に流転しています。
いい具合に流転してれば健康でいられるし、若さを維持できます。
でも、一旦その回転が逆回転を始めてしまうと、病気になります。
2.血の原料は鉄とタンパク質
人体で一番強い巡りは、「血の巡り」です。
血ってなんで出来てるか知ってますか?
タンパク質と鉄です。
つまりこの二つが十分であれば、おおむねOK。
この二つ、どっちが不足しても、なんか発病します。
欲をいえば、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、色々摂ってほしいものはあります。 どれも欠かしてはならない栄養ばかりです。
私が皆さんに一番繰り返し訴えたいことは、
「血を作れ」「血を増やせ」
これだけです。
どこか体調が悪いときに、難しい話はとても受け入れられません。
だから、血の巡りが悪いことを、俗に「頭が悪い」といいませんか? 血の巡りを良くしないうちは、何を言っても、患者さん「ぽかーん」
脳の処理能力が、栄養不足で落ちてるからです。
だから血を増やしてください。タンパク質と鉄です。
栄養の話は、まず血を増やしてくださいと言う話から。だから、今からタンパク質と鉄。とくにタンパク質の話をピックアップして話します。
3.コスパもタイパも、タンパク質が最強
子どもを産む能力を、外見から判断する基準は、髪、肌、下腹部。 髪には血が十分足りていること。 肌は、タンパク質が十分摂れているか(リッチさ、という意味も)
下腹部…ポッコリ出ているのは、寄生虫がいるサインとされていて、くびれのある女性が美しいといわれるのは、寄生虫が理由だったらしいです。
さて、当院では、プロテインを患者さんにお勧めするようになってから、患者さんたちが色々変化を報告してくださいました。
・肌がきれいになってきた。
・爪が生え変わった。
・「シャンプー変えた?」と聞かれた。
・青タンができなくなった。
・抜け毛が減った。
・足のむくみがとれた。
コスパもタイパも、 高い美容液より、プロテイン飲む方が経済的。
早ければ3か月で結果出るし、ずっと右肩上がりだから、次第に効果が薄れる(だんだん効き目、弱くなりますよね? そのたびにさらに高い化粧品に移っていって)化粧品よりずっと間違いない。
日本人のほぼ全員が、慢性的にタンパク質不足です。 プロテインを飲んだら太るからイヤだ? いいえ、タンパク質不足でムクむから痩せないんですよ。
4.タンパク質の必要量とプロテインの話
タンパク質の摂り方は?というと、色々な摂り方があります。
少量であれば、タンパク質はお米にも含まれているもの。小麦なら、グルテンもタンパク質の一種。タンパク質なんて、ありふれています。
ですが、人の胃は有限です。
限りある胃の容量を鑑みつつ、効率よく摂らなくては、タンパク質の必要量をまかなうことはできません。
私は、患者さんにプロテインを飲めと押し付けたいわけではありませんが、私自身、健康づくりのために通っているジムから言われている、一日のタンパク質摂取量120gを超えてタンパク質を摂るためには、一日3回から4回はプロテインを飲まないとやってられない状況です。
そもそも、皆さんは、タンパク質って、一日に「最低」どれくらいの量必要なのか、ご存じでしょうか?
プロテインは、それこそ、身体の素材のほとんど全部に係っています。
胃に限って話をしても、胃を作り出す素材が、そもそもタンパク質(臓器)
胃液がタンパク質でできていて、消化液もタンパク質でできています。
胃はホルモンも出しますが、ホルモンもタンパク質です。
胃を動かす動力は血。血も、水とタンパク質と鉄でできています。
骨も、骨を形作っているのは、タンパク質。タンパク質のフレームにカルシウムが充填剤として入っているものが、骨です。
つまり、相当量のタンパク質がないと、身体が健康に動かないのは、自明の理なのです。
「しかし、自分は、そんなにお肉を食べてるとも思えない‥‥ベジタリアンの人もいるし」
当然の疑問です。
実は、身体は、一回使ったタンパク質を何度もリサイクルして使うのです。
死んだ細胞を分解して、アミノ酸に戻し、再利用。ただし、この古い中古品には、老廃物がくっついています。
質が悪い「リサイクルアミノ酸」です。正式には修飾アミノ酸とかいうらしいです。
(アトピーが治りにくい背景にも、このリサイクルが関わっています)
ベジタリアンでも、タンパク質が不足して死なずにすむのは、こういうリサイクルをしているからです。
(閑話休題)最近女性の薄毛が話題になっています。寿命が長くなったからというのもありますが、これは長年のタンパク質不足の表れです。髪なんて、命にかかわらないものは、タンパク質不足が続けば真っ先に犠牲にされるわけです。身体の理屈はシビアなんで。格差社会もあいまって、これから薄毛に悩む人は増えそうです。タンパク質が食材の中で一番お値が張るので、かならず影響します。長寿命だけど、半病人という人が、確実に増えてくるでしょう。ウィッグ、夏でも蒸れない最高級品は、一つ40万くらいです。それを同時に2つ、買うように勧められます。傷むから、交互につけられるようにです。計80万。ウィッグを買うためにお金を残しますか?それともプロテインを80万円分買いますか?80万円分も買えば、200袋…100か月分には十分なります。8年分です。将来、ウィッグを買うか、今、プロテインを買って、薄毛を避けるか・・・どっちがいいですか?
毎日、体の中では3000億だかなんだかの細胞が死んでるそうです。生き続けるためには、3000億個、また細胞を作らなきゃいけませんよね?
体重50キロの人が、健康を維持するには、最低一日50グラムのタンパク質を、体外から…ようは、食べて、取り入れなきゃいけないそうです。
しかし、それは「最低量」で、病気を治す・・・・それこそ、アトピーを治すといった目的がある場合、大量に新しい新品のタンパク質を取り入れないと、間に合いません。
じゃないと、どんどんリサイクルで、汚染されてしまうわけですから。
筋肉を鍛えようとしている人も、新陳代謝のために新しいタンパク質を必要としているのは、病気の人と同様で、そう言った場合には、「体重の2倍」グラムのタンパク質を摂る必要があると言われています。
体重50キロのひとだったら、50×2倍=100グラムのタンパク質を食べる必要があるってことです。
5.タンパク質の摂り方としてプロテインを勧めるワケ
タンパク質は色々な食材に含まれています。
それこそ、肉、魚、卵、乳製品だけが、タンパク質の供給源ってわけじゃありません。
プロテイン抜きで、タンパク質を摂る方法を考えてみましょう。
体重50キロの方は、50グラム分。
お肉、卵、牛乳、チーズ、納豆、みそ、きなこ…などなどを組み合わせて摂っていただかなくてはなりません。
ちなみに、卵1個でタンパク質は6グラムです。
50グラム、卵だけで摂ろうとすれば、8個半~9個…うぷっ
ちょっと無理ですよね。
ステーキ100gで、タンパク質は15グラム~20グラム。ということは、ステーキでタンパク質を摂ろうと思ったら、一日二回ステーキです。げふっ
ふつ~の人が、だいたい一日にどれくらいのタンパク質を摂っているか?
というと、卵1個6グラム+肉か魚で15グラム+乳製品微量+大豆製品でまた微量…全部合計して、やっと30グラム摂ってるか摂ってないか。
もし、プロテインを1回加えれば+20グラムは上乗せでき、50グラム行きます。
私はそもそも、プロテインなんか好きじゃありません。
プロテインが一番経済的で、タイパも良いので、仕方なし…プロテインを飲んでいる次第なのです。
ま、でも、今時のプロテインはだいたい美味しいし、飲みやすいものが多くなってきましたので、ちょっと美味しい?と思い始めてるところです。
6.プロテインでデブるか?…インスリンヒエラルキーの話
プロテイン飲んでる人で、でぶでぶしているイメージありますか?
インスリン・ヒエラルキーというものがあるそうです。
インスリンが細胞に働く順番のことで、インスリンにとっての優先順位だと思ってください。
これが、筋肉→肝臓→脂肪という順番で、 プロテイン飲んで太る場合、その人は、極端な筋肉不足になっています。
血糖値についておさらいしましょう。
血糖ってなんですっけ?…血管の中にあるブドウ糖ですよね。
赤血球はブドウ糖しか食べません。だから、ブドウ糖が血中にあるのは正常っちゃ正常です。
問題は過剰になった場合です。
血糖が過剰…血糖値が上がると、「ま、ゼロになったら困るもんだし、保存すっか」ということで、インスリンというホルモンが出ます。
インスリンは、色々ホルモンがある中で、唯一、血糖値を「下げる」ホルモンですが、 血糖値を下げるって、具体的に何やるか?というと、ブドウ糖を、血管の外の別の細胞に押し付けることをしています。
「おまえら、保管しとけ」とばかりに。
ブドウ糖は「貴重な栄養」というのが、身体側の認識なので、組織は、血管からブドウ糖を押し付けられると喜んで受けとります。
このとき、インスリンにとって「かわいい」存在から、先にブドウ糖を渡します。
一番かわいいのが筋肉ちゃん。次にかわいいのが肝臓ちゃん。最後、余ったら脂肪です。
皆さん、フレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニアという言葉を聞いたことがありますか?
ざっくり説明すると、
▶ フレイルとは
フレイルとは広い意味での虚弱のこと。
虚弱になる原因は、色々あります。
厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」(引用元へのリンク)
▶ ロコモティブシンドロームとは
筋肉やひざなどの関節、または運動に関連する神経や血管が衰えて、運動機能が低下した状態。
▶ サルコペニアとは
加齢や病気のために筋肉が衰えている状態。
太字で書いといてなんですが、この三つを正確に覚える必要はありません。今覚えていただきたいのは、インスリンヒエラルキーです。
筋肉が少ないフレイルとかロコモとかサルコペニア状態の人は、ブドウ糖の受け取り手である筋肉が少ないから、肝臓と脂肪にブドウ糖が回されるわけです。
これが、「プロテインでデブる」理論です。
だから、「プロテインでデブる」と言ってる人は、寝たきりに向かってひた走ってるところ、非常に申し訳ないんですが、筋肉不足を心配しなきゃいけません。
体形と脂肪の多さ、筋肉の多さには、何の関係もありません。
デブでも脂肪ばかり、デブで筋肉ばかり、痩せで脂肪ばかり、痩せで筋肉ばかりという四種類の人がいるんです。
そのどれに、あなたは該当していますか?
インスリン・ヒエラルキー、大体分かっていただけたでしょうか?
7.結論
大事なことなので、二回書きますが、タンパク質(アミノ酸)は、古い細胞を分解するなどして、リサイクルがききます。
ですから、そうそうゼロになりはしません。でもリサイクル品ですから、傷物なのです。その傷物アミノ酸で作られたタンパク質もまた、傷ありです。
中古のアミノ酸で作られた、質の悪いタンパク質でできた細胞。当然、健康にも、美容にも影響が出ます。
病気を治したかったら、タンパク質をしっかり口から摂る必要があります。
最低、自分の体重グラムのタンパク質を毎日摂れれば、今の路線をギリギリ維持できるラインです。これは「貯金」がない自転車操業です。
身体を治したい人、スポーツをして、身体を鍛えようとしている人は、とてもそんな量では足りません。
アスリートがどれだけ毎日食べることと戦っているか。胃の強さこそ、アスリートに一番必要な才能と言われるほどです。
タンパク質100gは、肉でいうなら600g~700gです。そんなにお肉食べられますか?
当院がプロテインをお勧めする理由、分かっていただけたでしょうか?
ただでさえ、胃腸が弱くてプロテインすら飲めない人がいます。そんな人がお肉を700グラム食べられるはずもありません。
プロテイン、苦手な方も、最初は少量のプロテイン、5グラム程度を1日3回飲むところから、はじめてみてください。
また、プロテインは最初は飲めていても、後から飲めなくなる人もいます。
それは、最初は飲めている「つもり」
実は消化されず、異物として胃腸を素通りしていただけです。
消化できるようになり始めてから、身体が拒否反応を示すことはよくあることです。
そういうときは、飲めない人同様、5gといった少量×3回で身体を慣らしていってください。
プロテインを一日も早く飲み始めることで、半年ほどたった頃には、様々な「利子」がつくようになります。
✔ 髪に艶が出る
✔ 肌がきれいになってくる
✔ 青タンができなくなる
✔ 姿勢が良くなる
✔ 骨が丈夫になる
✔ むくみが減る
✔ 冷え性が改善する
数えきれないほどのメリットがあります。
皮膚のターンオーバーは、10代で十日。50代で100日ほどかかると言われているそうです。
年齢を重ねるほど、ターンオーバーに時間がかかるようになってくる原因の一つは、慢性的なタンパク質不足の積み重ねです。
肌、爪、髪は、タンパク質不足を分かりやすく示します。
つまり、プロテインを飲み始めると、美しくなるから「すぐ分かる」のです。
追伸. 頻回少食のススメ
胃腸の弱さから、タンパク質(肉、魚、プロテイン)を、十分な量、摂れない方には、頻回少食がお勧めです。
日に3食のところを、一日5~7食。小分けに食べることをそう言います。
胃腸が虚弱な体質の方は、頻回少食をお勧めいたします。
当院の鍼灸と栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。
大阪市中央区玉造の鍼灸院、はりきゅう和-nagomi-、土日も鍼療、木金は夜八時まで開けて、皆様の健康づくりのお役に立とうと準備しております。
ぜひ、ご活用ください。
#鍼灸院 #玉造 #大阪メトロ玉造駅徒歩2分 #鍼灸師 #鍼灸 #はりきゅう和 #ルート治療 #みやこ式標準治療 #枯孔症 #シビレ #神経痛 #栄養療法 #メガビタミン療法 #頭痛 #慢性痛 #首肩コリ #アトピー #アトピー性皮膚炎
【大阪市玉造】で肩こりや酷い痛みにお悩みの方にオススメなのが鍼灸院はりきゅう和-nagomi-。他の鍼灸院とは異なりツボを使わない治療を行います。女性鍼灸師ですから、初めて鍼灸院を利用される方でも安心です。
★ ご予約、お問い合わせはこちら ★
栄養療法について、毎日記事を書いています。通知が多すぎるかもしれませんので、調整してください。ご予約や、質問、記事への感想も当院公式LINEにて承らせていただきます。
お目をとめていただき、ありがとうございました。
PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
詳しいプロフィールはこちら>
お問い合わせ・ご予約はこちら>
はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18
Comentarios