私は、生まれた時点でもヘロヘロな赤ちゃんでしたが、生まれてすぐも一か月、原因不明の下痢で入院していました。
元々弱かったわけですが、小学校の頃、その日はプールの日で、朝、家で体温を測って学校に行きました。
体温 35度ちょっと。
「あれ、変だな…?」と思わなくもなかったのですが、子どもだったので、素直に体温計の数字を紙に書き写して、先生に提出したのです。
「ん?? 35度台?そんなはずはない。この数字はおかしいから、保健室で測りなおしてみて」といわれ、測りなおしました。
今から40年近く昔の話なので、その頃は低体温はまだまだ知られていませんでした。
今思うに、保健の先生は経験豊富な人だったので、子どもの35度台を、近年の子どもに増えつつある現象だとご存じだったかもしれませんが、でも、教師にまで、その情報は入ってなかったんでしょう。
ワイドショーなんかに子どもの低体温が取り上げられたのは、これからまだ、だいぶ後だった気がします。
記憶があいまいな点はご容赦ください。
でも、当事者である私にとっても、ただの数字の話ではなく、印象に残った記憶なのです。
「平熱って36.5度って習ったよな…」と。
子どもの低体温が、現在、どのように認知されているか、興味惹かれてググってみました。
徳島県医師会のHPが出てきました。
【質問】 7歳孫の平熱が35度台
「7歳の孫のことですが、体温が低く、常に35度台しかありません。すぐに「しんどい」と言ったり、眠くなったりして、朝もなかなか起きません。低体温の治療法があれば教えてください」
「A:一般に、子どもの平熱が36度未満になる場合を低体温ということが多いようです。最近は子どもの低体温が増えています。成長期にある子どもは本来、基礎代謝が高く低体温にはなりにくいものです。ですから、子どもが低体温になると、集中力が続かない、疲れやすい、風邪をひきやすい、アレルギー疾患が増えるといったいろいろな問題が起こります。
ある保育所で、低体温の子どもたちの生活実態を調査したところ、共通点が見つかりました。それは▽運動不足▽夜遅くまで起きている、睡眠不足▽朝食を食べない、もしくは少ししか食べられない(排便がない)▽エアコンを使いすぎる、テレビ・ゲームの時間が多い-などです。
このような生活習慣と睡眠リズムの乱れによって、自律神経の働きがうまく機能しなくなることが、低体温の主な原因と考えられています。ただし、まれに甲状腺ホルモンなどのホルモンバランスが崩れることによって低体温になっている場合がありますので、一度確認することが必要です(以下略)」
私の生活リズムが、小学生当時、乱れていたとは思いません(40年前ですし)エアコンは無いのが普通。夕方六時のNHKニュースを、家族そろって観ていた時代でした。
虚弱だったので、運動は少なかったかと思いますが、米は自作。家の裏で野菜を育て、魚は母の従兄たちがくれたものを食べていましたから、相当恵まれた食生活を送っていました。
ですから、低体温の原因は、生活リズムの乱れ以外にもあるのだと思います。
少し長いですが、引用します。
「2017.01.20
県医師会 清益 功浩
子どもの体温は通常、大人より高いです。個人差と年齢によりますが、36・5℃~37℃程度で、朝は低く、午後には朝より高くなります。
よく使用する電子体温計は、水銀体温計より0・1~0・3℃高く表示される傾向があり、測定場所は、主に脇で体温を測ると思いますが、測る場所によって0・5~1℃程度違ってきます。通常の低体温は、脇での体温が36℃以下になります。
低体温は、体の内部を含めた温度の低下で、原因としては、寒い冬以外に夏でも冷房などによって冷えた環境で起こりうる現象です。
保育園に通園している5歳児181名を対象とした2004年の調査(前橋明先生の報告)によると、朝登園時の体温が36℃未満 14・4%、36℃~36・9℃ 70・1%、37℃以上 15・5%です。
子どもの体温も、1935年で37・2℃、1960年で37・1℃、1980年で36・3℃、1995年で36・2℃と平均が下がっています(田中英登先生の報告)
低体温の子どもに共通する特徴は、「やせ気味」で、症状は「疲れやすい」、「集中力が無い」、「落ち着きが無い」、「動きが緩慢で反応が遅い」、「食欲にむらがある」、「身長の伸び・体重の増加が悪い」、「風邪にかかりやすい」などです」
心当たりしかありません。
食欲は旺盛で、背は高かったですが、それ以外はすべて、私自身に当てはまります。
ほとんどすべての項目において、大人で、しょっちゅう「体調が悪い」とぼやいている人にも当てはまりませんか?
本人は慢性的な状態に陥っていて、自分が変だとは思ってなかったりします。
「低体温の原因は自律神経の働きが悪くなるためです。
低体温になると、しもやけもみられます。しもやけは、手足の血色が悪かったり、赤く腫れたり、かゆみや痛みがあります。
低体温の原因は生活にあって、睡眠・食事・運動を見直してみましょう。子どもの寝る時間はどうでしょう? 公益社団法人 日本小児保健協会が実施している幼児健康調査で、1980年と2000年で比較すると、夜10時以降に就寝する子どもの割合は、1歳6ヶ月児で25%から55%と、2歳児では29%から59%と、3歳児では22%から52%と、4歳児では13%から39%と、5~6歳時では10%から52%と増加しています。
睡眠時間が減っている原因として、生活の変化、受験勉強、塾などの学習、夜間のテレビ、ビデオ、ゲーム、インターネット、携帯電話、スマホなどが原因になっていると考えられます。
食事では、子どもたちの朝食の状況は、文部科学省によると、小学校6年生11・3%が朝食を摂らず、中学生になると、さらにその割合は増加しています。
体力と朝食の関係では、朝食を毎日食べないと体力を示す数字が低くなっていますので、朝食を抜くことで運動しなくなります。運動不足で、熱を発生する筋肉が少なくなってしまうと、低体温になりやすくなります」(引用、以上)
これらの記事を読み、また自分の体験を翻って、言えることが幾つかあります。
私は、小学校在学中もパッとしませんでしたが、その後も様々な不調を抱えて、ほとんど元気というものを感じたことがないまま社会人になり、うつ病になりました。
第一に、不調の温床になる低体温は、放っておいてよい問題ではないということ。今だけ我慢すれば、いつか時間が解消してくれる「ことはない」、ということです。
逆に、自分が能動的に動けば、解消できない問題でもないと言えます。
第二に、生活リズムが乱れていないのに、低体温になっているとしたら、原因は他にあるということ。
生活リズムは悪くないのに、低体温だとしたら、あとは栄養と運動を見直すことに解消のヒントがあります。
大人にとっても低体温は不調の温床です。
子どもの頃から引きずってる不調の延長かもしれません。私がそうであったように。
栄養についてですが、ちょっと前に、こういう記事をブログに書きました。
2000年代に入って、日本人の、タンパク質の摂取量が毎年毎年、めちゃくちゃ下がってってる。
1995年くらい(私が大学のとき)がピークで、そのときから比べて10g減ってる。
これって、お金に例えれば、月の収入が毎月10万下がったくらいの事件です。
私はこのことが、自殺の多さと、不調な人の多さと関係あると考えています。
ここ1、2年少し上向いてきてるけど、意識的にタンパク質摂取量を増やさないと、不調な人が増えると思う。いや、思うじゃなく、間違いなくそうなる。
だって1995年時点が、日本の有史上のピークだとしても、それでもまだ十分な量じゃなかったから。
それより10g少なかったら、そりゃ病気になるわ。
私は栄養について知らなかったことで、小学生時代から不調の種を抱え、社会人になってすぐうつ病になったんだと思います。
栄養療法をはじめてから、やっと人並みになれました。
今からの子どもは、私みたいになっちゃいけないんです。
次世代のためにも、今の世代が健康で、賢くならなきゃ。
そういう気持ちで、私は栄養について、皆に話してるんです。
不健康は、不幸の極みなんかじゃないけど、不幸の入り口ではあると思うから、避けられる不健康は避けて欲しい。
健康になるための、絶対的正解は、私も知らないけど、
健康に近づく知恵と技術は持っています。
まず、自分の身体がOKな状態なのか。OKじゃないのか。
そこんとこ、データ集めましょ。
何を食べたら調子悪くなるか。
体脂肪率はどれくらいか。
筋肉量は?
体温は?
当院がお手伝いいたします。
当院の鍼灸と栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。
大阪市中央区玉造の鍼灸院、はりきゅう和-nagomi-、土日も鍼療、木金は夜八時まで開けて、皆様の健康づくりのお役に立とうと準備しております。
ぜひ、ご活用ください。
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栄養療法について、毎日記事を書いています。通知が多すぎるかもしれませんので、調整してください。ご予約や、質問、記事への感想も当院公式LINEにて承らせていただきます。
お目をとめていただき、ありがとうございました。
PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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