「腰痛は怒りだ」なんて話を聞きますね。
私には腰痛と怒りにどういう関係があるか分かりませんが、腰痛とうつ病のかかわりについて、自分の経験談を書いておきたいと思います。
私は26歳でうつ病になりました。
なり方が劇的で、たった3か月で、髪が一部、真っ白になり、文字が象形文字に見えて読めなくなるという派手な発症の仕方でした。
ただ、メンタル的にとても落ち込んでいたかというと、そんなことはありませんでした。
むしろ身体症状が中心で、精神的には、決して明るくはありませんでしたが、それほど落ち込んでいるという自覚はありませんでした。
うつ病になって付帯した症状
どういう身体症状が出たかというと、
免疫力低下で、風邪をひきやすくなる。
ひいた風が、2週間、3週間と、なかなか治らない。
短期間に体重が減る。
首肩コリ。
髪が白髪に。
免疫力が落ちて、同僚のイボがうつる。
喘息。
息切れ、呼吸の苦しさ。
文字が象形文字に見えて読めなくなる。
不眠。
早朝覚醒。
食欲不振。
筋力低下。
腰が痛くて仰向けに寝られない。
いろんな症状があったわけですが(他にもあったかも)、全部同時に起こったわけでなく、また終わりも、短期で治まったものもあれば、長期間苦しんだものもあります。
いまだに尾を引いているものがあるとすれば、それは筋力の低下です。
ほぼすべての症状が(白髪はいったんなったら治らないので、除きます)、一応現在は治まっているのですが、唯一もうちょっと治ってないなと感じるのが筋力低下です。
一番悪いときは、座っていても、肘をつくなどしないと、身体を起こしていられないという状態でした。
筋力はもともと強い方じゃなかったですが、それがひどくなったカンジです。
筋力低下からギックリ腰を連発
筋力が弱くなったら、足腰に来ますが、私が、当時経理の事務職だったこともあるのでしょう。何度かギックリ腰を起こしました。
軽いギックリから、数日寝込むギックリまでありますが、ギックリ慣れしている人にありがちなこと。軽いギックリ腰の段階で用心するのが上手くなり、寝込むほどの状態にはあまりなりませんでした。
その代わり、しょっちゅう、軽い「ギクッ」というのがありました。
うつ病はメンタルの病?
うつ病はメンタルの病といいますが、メンタル限定でうつ病という病気をかんがえるのは、大間違いじゃないかと思います。
少なくとも、私の場合は、メンタル面より身体症状が重かったですし、尾を引きました。
そして、メンタルの病気だと決めつけていたら、私はたぶん、今頃まだ精神科に通っていたと思います。
今すっかり病院と付き合いが切れているのは、うつ病をメンタルの病気と決めつけなかったおかげだと思うのです。
仮面うつ病
メンタル面の落ち込みなど、精神症状がさほど重くない、私のようなタイプのうつ病を、「仮面うつ病」と呼びます。
仮面うつ病をググるとこういう文章が出てきます。
仮面うつ病ってどんな病気? うつ病でありながら通常の精神症状よりも、身体症状が前面に出てくる症状で、精神症状がマスク(仮面)されていると言う意味で「仮面うつ病」と呼びます。 性格的には仕事や学業に熱心で、真面目な責任感のある人がなりやすい傾向にあるようです(宇都宮東口ストレスクリニックより)
仮面うつ病を、仮病というニュアンスでとるのは間違いです。ただ、身体症状が目立って、精神的な苦しさがその後ろに隠れてしまっているということです。
精神的に苦しんでいないという意味ではありません。
うつ病を自覚したくない
私が発症した時は、たまたま周囲にうつ病がとても多い時期だったこともあり、病院にも行って、すぐうつ病だと分かりました。
「自分がうつ病だと認めるのが嫌」という人もいますが、私はうつ病だと自覚することも、特に抵抗はなかったです。
でも、うつ病を自覚したくない人も多いです。
仮面うつ病の人には、とりわけそういう、うつ病を自認したくない人の割合が多いかもしれません。
実際、身体症状が強いこともあり、内科、整形外科をはじめ、色んな病院を受診する人が多いそうです。そのため、うつ病という診断がつかずに、長期化して苦しむ例もあるのだそうです。
うつ病なのに、うつ病の治療をしなかったら、こじれるというのは、分かる話です。
ただ、この記事では、常識とは逆の話をしたいのです。
メンタルは身体よりエライのか?
仮面うつ病というのは、仮病という意味でこそありませんが、うつ病はメンタルの病気であり、仮面うつ病はその変化形とか亜流であるというニュアンスがあります。
つまり、うつ病とは精神症状である。
うつ病とは、精神の病である。
そういう常識が先にあって、身体症状はオマケだ、と。
でも、精神という実体を見たことがある人はいますかね?
メンタルの病気といいますが、メンタルっぽい病気はあっても、
実体を持たないメンタルというものが、果たして「病むことができる」のでしょうか?
そういう疑問を呈したいのです。
身体症状のないうつ病なんてあるの?
落ち込みとか、気分の浮き沈みという事実はありますよ。でも、メンタルってもんは果たして、病むんでしょうか?
メンタル的な病みはあっても、メンタルそのものが病むってどういうことなんでしょうか。
変なこと言ってますかね?
めっちゃ単純に私が言いたいことは、そもそも仮面うつ病の方が、本来的なうつ病で、身体症状がないうつ病なんて、存在しないんじゃないの?という疑問なんです。
触れもしないメンタルってやつは、果たして治療できるのか?
私がうつ病に苦しんでいた期間飲んでいた、うつ病の薬というのは、SSRIとかいう、脳内物質の量を調整する薬が多かったです。
脳内物質という、実体のあるものを、増やしたり減らしたりすることを、メンタルの治療としてやってたってことです。
そのことから、私は、「触れないものは治療できない」んじゃないか?という気がしてる。
ひいては、身体に何らかの症状が起きてない病気なんて、ないんじゃないか?(純粋にメンタルだけの病気なんてないんじゃないか?)
ほとんどの精神科・心療内科は薬を出す
メンタルの病気と言われるものの大半は、メンタルを治療するのではなく、脳内物質だとか、ホルモンだとか、実体のあるものを治療していることが多いように思います。
もちろん、心理療法というものがあることは知っていますが、心理療法単体で治療している精神科や心療内科は滅多にありません。
たいてい、お薬とセットで、おまけのようにカウンセリングのような心理療法がついてくる病院がほとんど。
となると、メンタルの病というのは、メンタルそのものを治療することでは治せない…?
メンタルによって、人のメンタルの健康を取り戻す手段は、確立されていない…?
私の場合
私は今うつ病がほとんど治っている状態で、薬は全く飲んでいないのですが、どういう風に治したのか?ということを、しばしば聞かれます。
私は栄養療法で、うつ病を治しました。
私はうつ病の薬が、まぁ、ほぼ効果が出ませんでした。出ていたのかもしれませんが、私は効いてると思ったことがありませんでした。
そう言うこともよくあるそうです。
翻って考えてみれば、私のうつ病が「栄養不足」によるものだったとしたら、うつ病の薬で栄養失調が治まるわけがなく、薬が効かなかったことも当然です。
実際、いくつかの栄養素はメンタルと深い関係があります。ナイアシン不足や鉄不足、葉酸不足、ビタミンCの不足、タンパク質不足etc.・・・こういう状態では、脳内ホルモンが作られません。
ストレスがかかる状況になったとき、抗ストレスホルモンというものが大量に消費されますが、乏しい栄養状況で、あっという間にホルモンの材料が底をついた可能性は高いです。
だから、栄養を摂るようになって、うつ病のうちメンタル症状(私の場合は、不眠など)が治まった。
うつ病と腰痛
うつ病で腰痛になった人、すべてが私と同じ、栄養の問題を抱えている・・・とまで、断言はできません。
が、筋力…筋肉は、タンパク質でできています。
抗ストレスホルモンを多く作った分、筋肉を作るためのタンパク質が不足して、筋力低下が起きるのだとしたら、うつ病で腰痛になった人がやるべきことは、タンパク質はじめ、筋肉の材料になる栄養をたくさん摂ることです。
うつ病の薬で腰痛は治りません。
腰痛はあくまで、腰痛として治療するしかない。当たり前のことですが。
原因がどこにあろうとも、腰痛であれば、鍼灸治療を受けて下さい。
そして、メンタルの病と腰痛が併発しているのであれば、栄養療法にも一緒に取り組んでみてください。
その結果、メンタルも改善する場合があるかもしれません。
いえ、かなりその可能性は高いと思います。
精神に触ることはできませんが、鍼灸師は腰痛なら治せます。
そして、栄養は、脳内ホルモンの補給に役立ちます。
メンタルは、医者であろうと、誰であろうと、直接触れません。
治せるのは、触れるものです。
当院の鍼灸と栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。
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栄養療法について、毎日記事を書いています。通知が多すぎるかもしれませんので、調整してください。ご予約や、質問、記事への感想も当院公式LINEにて承らせていただきます。
お目をとめていただき、ありがとうございました。
PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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